「あ~っ、イライラするっ!」
受験生の私は、日中勉強できる時間は
自習室や図書館で、勉強することが
多いんですが、
他人のたてる雑音や、廊下で話している
人の声が気になって、集中力がとぎれちゃう
ことがよくあるんです。
「他の人は、気にならないのかしら?」
周りを見回してみると、近くの席に座っている
学生さんの耳元に、イヤホンが!
そういえば、私のお友達にも
イヤホンや、ヘッドホンを使用して音楽を
聴きながら、勉強するコも結構いるような…。
「なるほど~。
周りの雑音で、気が散るって時には
音楽って有効かも!
でも音楽を聴きながらって、
勉強に集中できるのかしら?」
受験生にとって、いかに集中力を持続
させるかは、とても重要な問題なだけに
とっても気になります。
そこで頑張って猛勉強をし、去年見事
希望大学に合格した、従姉妹のAちゃんに
聞いてみることにしました。
音楽を聴きながらの勉強は集中できる?
一昔前であれば、
「音楽を聴きながら勉強するなんて
もってのほか!」と
叱られることも、多かったことと
思いますが、
今や、イヤホンやヘッドホンで
音楽を聴きながら、勉強することは、
一般的なことのようです。
中には、逆に音楽が流れていないと
勉強できないという人も!
実際のところ、音楽を聴きながらの勉強って
集中できるのでしょうか?
それとも、邪魔になるのでしょうか?




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音楽による人への影響
実は、音楽を聴くことは人間の脳の働きに大きな影響を及ぼすって言われているの。


具体的に言うと、私達が普段生活してる時はβ(ベータ)波っていう脳波を出しているんだけど、ある種の音楽なんかを聞いてリラックスするとα(アルファ)波という脳波になるの。
Mちゃんは、スポーツ選手が試合前に音楽を聴いてやる気や集中力を高めたり、緊張している人が音楽を聴いてリラックスしたりっていうのを聞いたことない?




どう?知りたい?


ナント、『モーツァルト効果』っていって、モーツァルトを聴くと頭が良くなるって説もあるんだよ。


モーツァルト効果とは?
モーツァルトといえば、クラシックの
定番中の定番、誰でも知っている
超有名な作曲家ですよね。
その音楽で賢くなるとは
一体、どういうことなのでしょう?
その実験というのは、36人の学生を10分間
・モーツァルトの曲を聴く
・リラクゼーション用のテープを聞く
・静かな場所で待機する
という、3パターンの環境に置いて、その後、IQテストを行うというもの。
この実験の結果、モーツァルトの曲を聞いた場合のテストの結果が、他の二つの場合と比べてIQが8-9ポイントも上昇していることが分かったということなの。
このテストの結果が、あの有名な科学誌『ネイチャー』にとりあげられたことがきっかけで、世間一般に『モーツァルト効果』として知れ渡ることになったの。


こりゃ、モーツァルト聴くっきゃないね!
そもそも、ラウシャー女史の実験に関しては、効果は10~15分ほどしか持続しないとされているうえ、空間認知に関するIQテストしか行われていなくて、言語や短期記憶といった一般のIQも向上するかどうかまでは、調べられてはいないの。
この発表があったのは、今から約20年前の、1993年。
以来モーツァルト以外のクラシック音楽でも効果が認められるなど、諸説が飛び交っているっていうのが現状みたい。
ただね、そうではあっても私はやっぱり、モーツァルトをイチオシするわ。


モーツァルトがおススメな訳
fは「frequency」のfで、周波数という意味で、人の耳では聞き取ることのできない周波数の揺れのことなの。
小川のせせらぎ、そよ風、波の音など、自然界には『1/fゆらぎ』が沢山あって、こういった音を聴くと人はとってもリラックスして、α波が多く出てくるそうなの。
実は解析してみると、モーツァルトの多くの曲には、1/fゆらぎが大量に含まれているんだって。
更に、モーツアルトの音楽の周波数分析を行うと、脳に刺激を与えるという3,500ヘルツ以上の高周波を含むものが多いそうなの。
まあ、モーツァルトを聴くだけで頭が良くなる、なんていう都合の良いお話は迷信だとしても、聴くことで脳に何らかのプラスの影響を、もたらすということはあり得るじゃない。
どうせ聴くなら、効果が期待できそうなモーツァルトを選ばない手はないと思うわよ。


いくら良い音楽を選んでも、使い方を間違うと意味がないよ。


音楽の使い方に、正しいとか正しくないとかってあるの?
効果的な音楽の使い方
適切な音楽を、適切に使うことは、
勉強に集中する、助けにもなる訳ですが
間違った使い方をしてしまうと
かえって問題を、引き起こす可能性も!

これって、勉強に集中しているつもりが、いつの間にか音楽に集中している、なんてことにもなりかねないんだよね。
そのうえ、そういう聴き方に慣れてしまうと周りの雑音が気になるとか、関係なく常に音楽を聴きながら勉強してしまう癖が付いちゃうの。
そうなると、とても重大な問題を招きかねないのよね。

なんていうんじゃ、肝心のときに何の役にも立たないわよ!



具体的には、勉強をはじめた最初の10分くらいは音楽を聴いて、集中し始めると音楽は切ってしまうようにしたの。
やってみると、分かると思うけど、集中し始めると返って音楽って邪魔に感じてくるのよね。

但し音量は、カフェで流れているBGM程度。
その程度の音なら試験本番の時とそう大きく違う、ということもない筈よ。


依存しすぎないよう、上手に勉強に取り入れてみるようにするよ。
おわりに
残念ながら、「聴くだけで頭が良くなる」
という効果までは、期待できないようですが
上手に使えば、勉強への集中力を
高めてくれるかもしれない、モーツァルト。
これまで、クラシックの曲を自分から
聴いてみようと、思ったことはなかった
のですが、ちょっと期待しちゃいます。
ちなみにAちゃんによると、モーツァルト効果
の実験で使われた曲は、
「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448」。
漫画『のだめカンタービレ』で、千秋とのだめが
初共演した、あのステキな曲ですね。
早速ダウンロードして、今晩から勉強に
取り入れてみようと思います。