同僚のAさんのところのお子さんは、
今年小学3年生です。
Aさん「お正月の宿題に、書き初めが
あるんだけど、学校推奨の筆が
結構いい値段するのよ。」
私 「いい値段っていくらくらいするの?」
Aさん「3000円くらいだったかな?」
そこに同じく小学生のお子さんを持つ
Bさんが参入してきました。
Bさん「書初めなんて、正月にしか
やらないんだから、そんな高い筆
買わなくていいのよ。」
Aさん「しかもね、5、6年生になったら、
また買い換えないとならないようなことも
言われたんだけど。」
Bさん「書き初めの筆は、そんなヘタらないわよ。
1回買ったら、小学生の間は
使えるって!」
Aさん「そうよね!長く使える筆って、どういうものを
選べばいいの?調べたんだけど、人によって
全然違うの。 」
Bさん「筆選びもそうだけど、お手入れの
仕方にもコツがあるの。それを覚えれば
長持ちするから教えてあげる。」
と言うことで、Bさんに書初めに使う筆を
買う時のポイントや、注意点を
教えてもらいましょう。
書き初めに使う筆は?
まずは選ぶ時のポイントです。
- 筆圧の強い子は、小さめの筆
- 筆圧の弱い子は、大きめの筆
を選びましょう。
筆の種類は?
兼毫筆(けんごうひつ)という、
馬、山羊、狸の毛を混ぜた筆が適度な硬さで
半紙に押し付けてもすぐに
形が戻るなど、初心者にも使いやすい筆です。
子供の書き初め用の半紙は、
書道で使う半紙を縦に3枚並べた位の
サイズが多いです。
だから筆のサイズは、半紙に2文字書ける
太さを選ぶと良いでしょう。
この表を参考に選ぶと、
2号か3号、ということになりますね。
筆圧が強い子は3号、弱い子は2号でも
良いですね。
書道の授業で、3号か4号の筆を
使っていて、書き初め用にもう1本という場合は
2号を買うと良いかもしれませんね。
筆のお手入れで気をつけること
ここからは、長く使えるような
手入れの仕方を紹介します。
筆の名称を覚えましょう
筆を持つ部分を筆管(ひっかん)と言い、
筆の毛の部分を筆鋒(ひっぽう)と言います。
筆鋒の根元から先にかけて、
腰、腹、鉾先(ほこさき)と言います。
良い筆は、
鉾先が綺麗に揃っています。
腰が強く、弾力があることも大事です。
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筆のお手入れ方法
筆を買った時、糊で固められた状態に
なっていますので、水で糊を流して
筆の毛をほぐします。
この時、鉾先の部分全体を手で揉みながら
しっかり糊を落としましょう。
筆を使った後は、墨汁が残らないように、
水洗いをしましょう。
特に根元の部分に
墨汁が残って、固まりやすいので、
しっかり洗いましょう。
名書き用の小筆は、鉾先から1/3の部分の糊を
取って使いましょう。
使用後も、全部の糊を落とさないように
毛先についた墨汁だけを落とすように
気をつけて下さい。
また、洗う時の注意点ですが、筆鋒には油分が
含まれていますので、この油分を落とさないように、
洗剤やお湯は、使わないでください。
そして、洗った後の筆は、陰干ししてから
しまうようにしてください。
濡れたまま放置すると、カビの原因に
なりますので、ご注意ください。
まとめ
Aさん「なるほどね。書きたい文字の
大きさを考えると、今持ってるのが
3号だから2号を買うと良いのね。」
Bさん「そうそう。そしてお手入れをしっかり
していれば、そんなに悪くならないから
小学校卒業まで使えるよ。」
Aさん「いくらくらいのを使ってるの?」
Bさん「数百円からあるけど、うちの子のは
1200円くらいだったかな?1000〜2000円位の
もので十分だと思うよ。」
Aさん「2号で、1000〜2000円くらいのものね。
あと兼毫筆っていう色んな毛が混ざったものね。」
Bさん「うん、初心者小学生には、それで十分よ。」
二人の話を聞いていると、
子供の頃の書道教室のことを
思いだしました。
私 「あの頃、書道教室で先生が使う
オレンジ色の墨汁を
使ってみたかったんだよね~」
二人 「わたしも!」