夏休みの宿題の予定表を持ち帰った、
小学生の娘。
娘「ママ、画用紙の四つ切に、
夏休みの思い出を書くんだって。
四つ切ってどんな大きさ?」
私「四つ切ね、ちょっと待ってて。」
A4やB5などは、
よく目にする紙のサイズです。
画用紙にはそれとは別の、
四つ切や八つ切とよばれる、
サイズがあります。
四つ切というのはどんなサイズで、
なぜ、そんな呼び方をするのでしょうか?
疑問に思ったので、画用紙のサイズについて
調べてみることにしました。
画用紙のサイズはJIS規格外?
A4やB5などの紙の大きさは、
日本工業規格「JIS」定められていて、
大きさが決まっています。
一方、画用紙はそれとは別に、
「四つ切」「八つ切」サイズがあります。
全紙あるいは四六判と呼ばれる、
788mm×1091mmの寸法の紙を四つに切ったものが、
四つ切でサイズは392mm×542mmです。
八つ切というのは全紙を八つに切ったもので、
サイズは271mm×392mmになります。
一応全紙のサイズは決まっているものの、
メーカー各社が独自に変えていることが多く、
そのため若干大きさに違いがあります。
また、写真でも同様に四つ切や六つ切という、
呼び方をしますが、画用紙のサイズとは違います。
これは画用紙のサイズの元になる、
印画紙の大きさが違うからです。
印画紙の場合508mm×610mmの原紙から、
切り出すことが多いのです。
これを四つに切ったものを四つ切、
六つに切ったものを六つ切と、
それぞれ読んでいます。
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紙のサイズの呼び方は?
全く裁断されていないサイズの紙は、
寸法によってさまざまな呼び方があります。
- 四六判(788mm×1091mm)
- 菊判(きくばん)(636×939)
- ハトロン判 (900×1200)
- GE判(750×1100)
- L判(800×1100)
江戸時代に公用紙として使われた、
美濃紙のサイズに由来しています。
出版物に使われるサイズで、
原紙を32面に裁断すると、
4寸x6寸(=128x188mm)となります。
そのため「四六判」と呼ばれるようになりました。
明治時代、新聞紙用に輸入していた、
紙のサイズから来ています。
新聞の「聞」(きく)から取ったとも、
紙の輸入元の商標が菊に似ていたからとも、
言われています。
薄茶色の丈夫な紙で、
包装紙の基本的なサイズです。
包装紙や封筒用紙に使います。
ドイツ語の「パトローネン パピアー」、
弾丸の薬きょうを包む紙という意味が、
語源とされています。
フランスで過去に使われていた、
用紙サイズの呼び名から来ています。
「グランドエーギュル (Grand Aigle)」が、
語源となっています。
Large(大きい)の頭文字、
「L」から来ています。
まとめ
娘の宿題の画用紙がきっかけで、
いろいろ調べ始めましたが、
興味深いことがいっぱいありました。
四つ切り、八つ切という言葉は、
時々耳にしましたが言い方について、
あまり疑問に思ったことがありませんでした。
今回初めて全紙を切った紙のサイズから、
来ていることが分かりました。
また紙のサイズの呼び方が色々あることや、
紙の歴史もわかり、とても勉強になりました。